「………」 コウタ、呆れたようにあたしを見てる。 ねぇ、なにか言ってよ。 「コウタ……」 長い長い、沈黙。 重苦しい空気。 カチカチと部屋中に響き渡る、壁に掛けられた時計の秒針。 「ごめん。俺、今日は外でメシ食ってくるわ」 「コウタ!」 そう言ってコウタは、あたしと視線すら合わせずに部屋を出て行ってしまった。