「リカ。研修終わったら飛んで帰るから」



大好きなリカ。

俺はぎゅうっと力のかぎり抱きしめる。



「そんな……。ゆっくりでいいのよ」



俺の腕の中で、リカが明るい声で言った。



なんてかわいいヤツなんだ。

もっともっと甘えてくれたっていいのに。


こんな時でさえも意地張っちゃって……。


リカと離れたくない。

しかし、そうはいかない。