「おい、陽咲。
早くいつもの飯。」

と鬼の形相で私に命令するこいつは
成瀬圭介。

そうなんです。
彼はあの成瀬ホールディングスの御曹司で25歳にして、年上の部下を持ついわゆるできる奴。

イケメンで非の打ち所がない完璧な男性なのだが、なぜか幼なじみである私に対しては厳しいのだ。

ちなみに私水野陽咲は成瀬ホールディングスの受付に、配属されてそこで働かせてもらっている。

「はい。買ってきます。」
と大人しく言うことを聞く私。