いろいろと反省しつつ、明るい声色で「それに」と続ける。


「桃花と颯太が誰を好きになろうと自由でしょ。私が口出す権利もないし、そもそもなんの文句もないよ。私が不安だったのは、桃花と一緒に笑っていられなくなったらどうしようって、それだけだったから」

「……私も、麗に嫌われたらって思うと、すごく怖かった」


交互に心の内を吐き出し、小さく笑い合った。気分も身体も軽くなり、わだかまりが消えていく。


「もう遠慮しないでいいんだからね。私は不破さんしか見えてないから、心配しないで」

「麗~~」


甘えたように抱きついてくる桃花を、笑いながらしっかり受け止めた。

どさくさに紛れて恥ずかしいことを言った気がするけど、もうなんでもいい。私たちの仲が元通りになって、本当によかった。

女の友情は、面倒くさいことも厄介なことも多々ある。それでも、桃花とはこれからもずっとまっすぐ向き合っていこうと、心に誓った。