「お前も、一緒に来ない?」

「え?」

考えもしなかったけど、嬉しかった。
でも、体力も、戦闘力も、頭脳も平均以下の私では、
足手まといにしかならないとも思った。

「大丈夫だから」

私が答える隙を与えずに話し続ける。
さすがの私も、ドキッとしたし、期待もしたけど、

「現地でいちいち調達するのも面倒だし、
 相性いいのはわかってるしな!」

「私は、あんたの性欲処理道具じゃないわ!」

「えー。でも、お前にとってもいい話だと思うけど?
 何もできず引き籠って、死んでいくのを待つより、
 ボディーガードもしてくれる相性もいいイケメンに
 旅行に連れてってもらえるって思えば」

どうかとは思ったけど、確かにと納得してしまった。