少しずつ心を開いてくれていることに安堵していた俺は、
浮かれていたのかもしれない。

忙しいという彼女の言葉をバカ正直に信じて、
全く会わなくなって数日。
何か変だと思って連絡をしても、返事も来なくなった
丸一日様子を見てても、家から出てくることもなく、
それが3日続いて、また消えてしまったんじゃないかと焦った。

いい加減、大家にでも言ってこじ開けようかと思い始めた頃、
ドアの音がして、足音が聞こえた。
すぐに、外に出たけど、すでに姿はなく、帰りを待つことにした。