たくさんの人が笑い声を上げ、飲み、食らう。
 淡い桃色に染まった、雲が遠くまで続いている。
 見えない手が優しく雲をなで、一枚の花びらがあなたの頭を掠める。
 あなたは、気にせず、前へと突き進む。そして、人目をはばからずに、軽やかにステップを踏む。
 ボクは、そんなあなたを笑いながら追いかける。
 だけど、内心はとても焦っていた。