《田口 拓馬》

琴が死んでしまってしばらくして、

俺は、愛梨の事が重く感じてしまった。

いつも泣いて、俺に会いたがる愛梨は

はっきり言って、めんどくさかった。

琴はもういない。

分かってるのに、何で泣くんだろうって。

俺たちの幸せを望んで死んだのに。

琴の事を何も考えてないって。

そして俺は、愛梨と別れを告げた。