「あの、私はこの辺で」


とカサネが一歩引く。


「あれ?一緒に行かないの?」


「私、午後から用事があって・・もっとギンと一緒にいたかったけど。」


「あ?いけいけ。さいなら」


相変わらず冷たいギン。


「うふ。またねヒオリん頑張って!」


「あ、うん・・」



女の子走りで街へと駆けていった。


「もう、ギンてばもう少し優しく出来ないの?」


「あ?出来ねえな、あいつには」


と背伸びと欠伸を同時にしていた。


「腹減った。なんか食おうぜ」


「そうだね。行こう」


「う、うん・・」



ついに私は見知らぬ街へと足を踏み入れるのでした。