「今日は隣の街に出かけるから」


と、言ってセンリ達は鳥の姿に変貌した。


「へ?」


きょとん。

としちゃいますよ私。

何故皆鳥の姿に・・・。



と考える間もなく、私はセンリに捕まえられた。

その大きな足によって。


「ま、まさか・・」


「ちょっと怖いかもしれないけど、すぐだから」


「え・・いや・・ちょ・・」


そのまさかだった。


飛ぶ気だ!!!!


私の顔は青ざめを通り越して真っ白だ。



「いや、いやいや、無理!本当に無理!」


「でも、歩くと結構時間かかるし」


「うそ・・」



高所恐怖症だっての!!



ばさっ!!

と両羽を広げ、センリは空へ舞い上がった。


「ぎいゃああああっ」


私の叫びも空へと舞った。