私は自分に与えられてる部屋で着替えると、リビングで待つ皆のもとへ向かった。


「ど、どうですか?」


「うん。似合ってるよ」


センリは楽し気だ。


パーカーとショートパンツにスニーカー。

THE 中学生。て感じにみえるけど。


ギンは残念そうな顔をしてこっちを見ている。



「可愛そうに。もっと女らしい格好だったら俺好みなのに」


「ギンの好みは聞いてないし」


「うぐっ。ヒオリが俺に対して冷たい」



そりゃそうだ。セクハラ大魔王め。

お風呂だって一回覗かれそうになった。

許せん。



「ま、いいんじゃないか?胸も元々ないしな」


「は?」


ナギのストレート発言に大人げなくキレそうになった。



「街の人間もお前を女だなんて思わない。見た目だけだったらカサネの方がよっぽど女ぽいし」



なーーーーんーーーーだーーーーーとぉーーーーう(怒)



「良かったな幼児体系で」


「ナギいいぃ!!!」



流石にムカついた。

今までそんな事一度も言われたこと無かったのに!!

皆そう思ってたって事!?

絶対許せん~~~~!!



「なんだやんのか?」


「やる!!」


「俺に殺されてもいいってんだ?」


「いくない!!けど殴りたいんですけど!!」


私は気が付かなかったが、その場にいたセンリもギンもカサネも思った。


「ナギ、楽しそうだな」


「本当ね。ヒオリんと楽しそう」


「ああ。あんなナギ初めて見るかも」


と何故か喜びを噛みしめている様だった。