「うるせ。恥ずかしいと思わねえのか。クソガキ」

「るせー!!」


すると奥の屋敷からギンが眉をしかめ困った顔をしながら出て来た。


「ギン・・」


私は一歩しか前に進めなかった。

どう接したらいいのかわからなくなって、体が戸惑ってる。


「カサネ、行くぞ」


「え?もう?皆いるのよ?」


ドキン


「さっき親父さんと契約した。ここには用はねえし」


センリやナギがいてもギンはドライな感じだった。


やっぱり昨夜のは夢だったんじゃ。

と思うくらい、私の存在は彼の目に映ってない。

そう肌で感じた。




辛くて苦しくて、また息が出来なくなっちゃいそうだ。