私には仕事の内容を聞かれたくないのか、ギンはカグラさんと違う部屋に行ってしまった。


「はぁ・・」

「あら、どうしたの?」


いたって普通に着替えてるカサネさんだ。


「なんかめちゃ疲れた」


「うふふ。色んな事があったもんね☆」


「・・はい」



カサネさんはよしよしと頭を撫でてくれる。

そして私はハッとしてしまった。


「あ、あのっ・・そうだ、ギンとカサネさんの仕事って」


「教えられないわね。二人の秘密だから☆うふ」


「アサギさんに聞きました!ギンは南の国へ向かったって」


「あらら・・。まあ、それもあるけど、全然仕事も先に進んでないし。
今の段階ではヒオリんのとこには戻れそうもないわ」


「えっ・・戻れない・・」


また行っちゃうんだ。

私を置いて。


しょぼくれた私を励ます様に、肩にぽんと手を置いた。


「心配しないで。上手く行けばすぐに戻れるし」


「でも・・それって危険なんでしょ!?私、二人が心配で・・」


「大丈夫。私達を信じて。ヒオリんは自分をしっかり守るのよ」


「あ・・」


前にギンに同じ事言われた。

私は私を守るのが仕事なんだ。

それをギンやカサネさんが求めてるのなら・・応えたい。


「うん・・」


「落ち着いたら連絡するし、内容も教えるから・・ね?」


「はい・・カサネさん・・私が言うのもなんですけど・・その・・ギンをお願いします」


「ええ!もちろん☆まかせて!!」


前にも見せてくれた可愛らしいキメポーズを贈ってもらった。