「ん・・む・・ぅ・・っ」


「・・・っ・・」


キスの音が聞こえる。

唇を何度もついばむ音。

怖くて絶対に目を開くことは出来ないけど、カサネさんの唇が私に触れてる。


「はぁ・・嫌・・カサネさん・・本当に嫌・・お願いだよぉ・・」



泣きべそをかきながらすがってもキスは止まらなかった。

そのキスはどんどん下に向かって行って、胸元で止まった。

ギンからもらったネックレスがその唇に触れたのか、しゃらりと鳴った。



「ギン・・が・・いい・・カサネさん・・ごめん・・ごめんんっ」


必死に謝った。

同じ人を好きになってしまってごめんなさい。

ごめんなさいって。