私は自分の目を疑った。


何度も何度も瞬きして、目を擦った。


だってそこにいたのは


「カ・・・・カサネさん!!!???」


声が裏返るほどびっくりした。


「え?・・ヒオリん?」

「ヒオリ!?」



私の目の前にいたのは正にカサネさんと


ギンだった。



「ちょ・・なんでヒオリんが此処に!?」


「カサネさんこそ!?なんで!?ギンも・・なんで・・ええ!!??」


ていうか何この感動の再開的な、でも微妙な気持ちのシチュエーション。



周りにいた男達はきょとん。としていた。

カグラも一瞬怒りが収まった様だったが、すぐに我に返った。



「知り合いだろうが、なんだろうが今は関係ない!!帰れ!!二度とここへは来るな!!!」



その言葉を合図にナユタが私の腕を引いて後ろへ下げた。

それに反応したのはギンだ。ぴくりと眉をしかめた。

カサネさんがカグラの近くへグイグイと向かう。


「ちょ・・父上!?何が起きてるの!?まさかヒオリんを誘拐して来たんじゃないでしょうね!!??」


「貴様には関係ない!!」


「関係あるわ!!!だってヒオリんは私の親友なんだから!!」


「はああ!?」


カグラは大きな目を更に最大限に見開いた。


「親友だああ!?何処で何をしているか知らんが、男を捨てたお前の言葉なぞちっとも心に響かんわ!帰れカス!!」


「ひどっ」


カスって。久しぶりに聞いた。