「父上!!」という声に私の耳がびくんと反応した。


「え?」


「どうした?」


「あ・・あの、なんか知ってる声がした気がして」


「気のせいではないか?」


「え・・でも・・・」


そうなのかな?私の気のせいなのかな?


「逃げませんから、外覗いてもいいですか?」


「・・いいだろう」


ナユタは私の腕を引いて屋敷の外へ出た。