冷や汗ダラダラの私。眩暈がしてついぐらついた。

「あ・・」

「・・。」


横で監視していたナユタという男に抱き留められた。

もうやだ。怖すぎる。この場から消えたい。


とじんわり涙が浮かんできた時だった。


「カグラ様!!!一大事でございます!!!」


と大慌てで外から数人男がやってきた。


「騒々しい。なんだ」


「カグラ様の・・カグラ様のご子息がお戻りになりました!!!」


「ぬわぁんだと!!??」



ここ一番の怒鳴り声だった。

カグラは額に何個も怒りの筋を作り、拳をぶるぶると震わせている。



え?息子さん?

怒ってる?なんで?


私は訳がわからずきょどきょど。