「あ、だからスマホ見て喜んでたんだね」


と私はスマホをセンリに見せると、センリは目を輝かせる。


「そう!古代の産物を目にする事が出来るなんて・・生きててよかったって感動する」


「ぷっ・・大げさ」


「いやいや、素晴らしい!過去の人物が築き上げたから今の俺達がいる訳なんだから」


本当に目をキラキラとさせてスマホを弄る。

まるで子供みたいに。

純粋にとても楽しそうだ。

私は一番の疑問をぶつけた。


「不思議なのは電波がたまに入るんだよね」


「え?」


「だって友達と連絡できたもん」


過去と未来で通信なんて普通出来ないよね?


私とセンリは首を傾げる。


「まあ、正直わけがわからない状態だから。あまり使わない方がいいかも知れない。電波を使って政府に見つかったらヒオリが危ないからな」


「そ、そっか・・それは危険だ」


とりあえずここはセンリに従っておいた方が間違いないと思う。