ゾクリと恐怖が私を襲う。

必死に名前を呼んだ。


「ギン・・いっちゃ・・いやだ・・いや・・」


「・・・」


ギンは何も答えずに歩き出す。



「ギン・・待って・・嫌だ・・」



侍女達と楽しそうに行ってしまう。










「ギン・・・そんな・・」


私の声は届く事はなかった。


私は震える体に力が入らずしゃがみ込んだ。



『お前だけだ』って、言ってたのに・・。