キュウウン・・と装置の音が小さくなり、風は止んだ。


装置が寸前のところで止まった。



ウイイイイン・・・

そして突然、天井のガラスが動き始まった。

装置のコアを取り外し、窓ガラスのボタンを押したからだ。


「センリ君!?何を!?うぐっ」


ドカッ!!


センリは教授の腹を殴り気絶させる。


「ギン、撤退する。俺は先に教授を城に連れて行く。お前達は後から来れるか!?」


「・・・あぁ・・てか、空から行けるのかよ」


「中からしか出れない様になってる」


「なるほどね」


センリは鳥に変貌すると教授を掴んで空へ舞った。



「ギン!」


イタルがギンを支えながら歩き出す。


「・・あいつは?」


キリエを見るとまだ倒れて動けない様子だった。


「大丈夫だ!急ごう!聞こえるか!我々は撤退だ。自分の命を最優先させろ」



イタルは端末を取り出すと、隊全員に呼びかけた。