膝をつき、剣で体を支える。


そしてギンは思う。


ヒオリのいた世界だ。


もしかしたら本当に、帰せるかもしれねえ。


ギラッ

とギンの瞳が光る。


「何!?」


ギンは持っていたナイフでキリエの足を狙い、避けたそのすきに腹に剣を刺し貫いた。


「う・・ぐ・・」


「・・俺はヒオリのとこに・・帰るんだ!!」