ドン・・・


階段を駆けて下っていると、下の方から爆弾の様な音がした。



「イタル!!」


研究所の入り口の方から音が聞こえた。

階段を上ってきた兵士が慌てた様子で叫ぶ。


「ギンさんっ!イタルさんが!あっちです!!」


「ああ!!」


ギン達は急いで入口へ向かった。

その時イタルの声が聞こえた。


「危ないっ!!」

「うおっ!!」


ドンッ!!

と近くで音が鳴り響き、ギンは爆風で吹っ飛んだ。



「い・・てて・・」


少し壁で頭をぶつけた。

ギンの横には驚いた様子のイタルが佇んでいた。


「イタル!!」


「ギン、ヤバい・・誰かわからんがいきなり爆弾が落とされて」


「あんだと!?」

センリを殺そうとしたやつか!?

壁から入り口の外を確認する。

外にも警備を残してきたが、しんとしている。


「皆・・無事でいてくれよ!!」