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夕日が西に消えかかっている時刻の出来事だった。

私はナギとツカサさんとで今後の話などをしていた最中。

バタバタと廊下を慌ただしく駆ける音が沢山聞こえて不信に思った。


部屋から廊下に出て辺りを見回す。


「何かあったのかな？」


「あ！ヒオリ様！こちらへ！」


と慌てた様子で兵士さんが言った。


「今朝出発した隊が戻ってきました！」


「え！？本当！？」


「急ぎ門までお越しください」


ナギが首を傾げる。


「なんで城の門なんだ？」


「負傷者が多く、中に入る事が困難だからです！！」


「え！？」


負傷者が多いって・・嘘！！



私は急いで廊下を全速力で駆け抜けた。



ギン・・ギン・・無事でいて！！！

絶対無事でいてよ！！！




一抹の不安が脳裏をよぎる。