少しだけ、濡れタオルで目を押さえて熱をとった。


「ふう・・」


「もう行けそう?」


「はい。戻れます!」


元気よく返事してみた。


「じゃあ行きましょうか」


と二人でもと来た道を戻った。



ちゃんとしなきゃ。

私はギンが好きなんだから。



「・・・」


ドン


「いて、ツムギさん?」


前を歩くツムギさんが突然立ち止まったので、背中にぶつかってしまった。


「どうか・・した?」



と廊下の先を見るとそこにはギンがいた。




女性と一緒に。



「え・・?」