「あ、あの・・ヒオリ。部屋での事なんだけど」


「え?」


ドっキーン。


ツムギさんはとても言いずらそうにどもる。


「あの・・あれは見なかった事にしてね?」


「あれって・・キス・・」


「わあああっ///」


大慌てで私の口を手で覆った。

私は酔っているせいか、つい聞きたい事を口にしてしまった。


「あれって・・どういう状況だったんですか?」


「・・・半ば強引に。私から」


「凄いツムギしゃん」


まだろれつが回らない。

困った。


「好きすぎて・・つい感情的になってしまって」


「わかる。好きすぎると、嫉妬もするし・・ちゅーしたくなるよね」


「え、ええ。ヒオリ相当酔ってるわね。フフ・・普段のあなたは絶対そんな事言わないでしょう」


「・・・そうかも」


部屋について、ソファーに雪崩れた。


「はあ・・ふわふわするー」


「はい、お水」


「何から何まで・・ごめんなさい」


「いいえ」

優しい笑顔でツムギさんはコップを渡してくれた。