「私がお連れしますわ」


「ツムギしゃん・・」


後ろから颯爽とツムギさんが現れた。


「男性よりも、女性の方が・・ね?」


とトキワ様とギンをなだめるように言う。

流石、お嬢様は出来が違います。


「はい、ヒオリ」


「ん・・ごめん」


ツムギさんの手を取って私は歩く。


「少し休んだらすぐ戻ります。すみません・・」


と私は一言添えて広間からでた。


廊下をゆっくりと歩いている途中。


「はあ・・ヤバ・・二杯しか飲んでないのに」


「フフ、お酒弱いのね」


「あれが異常に濃度高かったんだよきっと」


「そうかもしれないわね」


とツムギさんは終始笑顔だった。