「ト・・トキワ様!あのっ」


と口を開けた瞬間にトキワ様は私の頭に何かをハメた。


「へ?」


鏡を見ると、それは銀で出来た冠だった。

シンプルな、まるでカチューシャの様な可愛らしい冠。



「トキワ様・・・」


「プレゼントだ。私の妃であるという証拠」


「あ、あの・・それはっ」


「お前は恐らく派手なものを好まぬだろうし、和装にも合うようにあつらえた特別なものだ」


特別感が半端なーーーーーい(泣)


「龍の印が掘ってありますね!素敵!」


と侍女たちはワクワクしている。



ヤバい、ますますヤバい。

ヤバさに拍車がかかっている。


「トキワ様・・あの・・あのですね・・」


コンコンコン


このタイミングでのノック。

誰だよ!!!

思わず怒りモードになってしまう私だ。




この世界の神様っていたずら過ぎませんか(怒)