話も落ち着いた所で私は気になっている事を言ってみた。



「あ、ところで・・トキワ様。過去から来た人の事なんですけど」


「ん?」


「何処にいるとか、何人いるとか・・そういう情報はなかったですか?」


「ああ、新聞にはな。だが、記事になると言う事は、誰かがその者たちを保護している可能性がある」


「そうですよね!それって・・調べる事って難しいですよね・・」


「そうだな。現段階では無理だな。出版社に聞いてみてもいいが・・」


「何人きてるかなんて特定は無理だよ、ヒオリちゃん」



しょんぼり。


そうだよね、手がかりもないしこんな大都市なんてとてもじゃないけど探せないし。


「各地の警察に願うって言うのはどうでしょうか?おふれ的な感じで集うとか」



「なかなか難しいだろうな。すまぬが今は装置の方で手一杯だ」


「ですよね・・」


「来てしまった者には申し訳ないが、自分から近づいてきてもらう他に手立てはない。ヒオリ、お前もその一人なのだからあまり勝手に動くとギンやセンリがうるさいぞ」


「あ・・はい」


しょんぼりパート2。



よく考えてみればその通り。

私に出来る事なんてないんだ。

ただ祈る事しか出来ない。