「でも、嬉しかったぜヒオリ」


「え?」


「俺の事心配してくれて」


「あ・・うん・・」



抱きしめたまま頭をぽんぽんと撫でてくれるギン。

不覚にも嬉しいと思ってしまった。

心配というか、私が離れたくないって思っただけなんだけどね。



「ヒオリ、お茶でも飲む?疲れたろ?」


とセンリはティーカップを棚から取り出す。


でました。イケメンの神対応。

仕事が出来る男ですね、相変わらず。

ポイント高めです。


「ありがとう。貰う」


「うん、こっち座って」


「はーい」


とギンの胸をすり抜けソファーに座った。


「ガーン」


「馬鹿なの?」


センリの方へと向かった私を眺めショックを受けてるギンに、呆れた顔でナギは言った。