「だあああああっ!疲れた!!!」


「ギ・・ギン・・」


さっきまでの頼もしい顔が一転してる。ギャップに戸惑うわ。



トキワ様たちと話が終わった後、私は用意された部屋に来ていた。

今日からここで寝泊まりするらしい。

数日前までは東の王マガナギによって城に閉じ込められていた女性達が使っていた部屋だ。

豪華な装飾の10畳くらいの部屋。

城には沢山部屋があるので、一人に一部屋与えられた。



「ヒオリーーーーっ」



ぎゅうううううっ


「ぐええっくるひい・・ギン・・」


ギンは大声を上げた後に私に飛びついてきた。

頭の悪いゴールデンレトリーバー並みの勢いだ。



「癒してくれ~~ぇ」


「・・えっとお・・」


目の前にナギがいるんですけど。センリも。


「やれやれだな。でっけえ犬がいるよ」


「鳥じゃなくて犬に生まれればよかったのに。いやイノシシに」


「ああ?なんだとセンリ!ナギ!」


すぐ噛み付く。

そういうところが犬っぽいんだよ、ギン。