今日の天気は晴れのち曇り。

空飛ぶ馬車に揺られ約一時間。

東の国最大都市に到着した。

城の前で馬車は下降した。


門の前でセンリが待ってくれていた。


「お疲れ様。ヒオリ」


「あ、うん・・センリもご苦労様」


という挨拶にギンはジーっと睨みっぱなし。

束縛が強い彼氏か。



「トキワ様は今会議中だから、一旦客間に向かってください」


「はい」


「はーい」


「・・・本当に生きてたんだ」



センリに促されツカサ達も城へと歩き出す。

もちろんセンリが生きていた事は馬車の中で説明済みだ。

みんな驚きは半減してたけど、やっぱり腑に落ちないらしい。

それはそうだよね。

皆棺に入ったセンリを見てるんだし。


私はギンとナギと一緒にセンリの後ろを歩く。