シャー・・・

クレハちゃんがお風呂場に入ったのを確認して私は思わずため息をついた。


「はぁ・・私のせいだ」


「なんで?」


割れたお皿を拾い集めながらナギが言う。


「なんでも・・ない」



私が臆病だからいけないの?

曖昧な態度してるから?

ナギを傷つけたくなくて何も言いたくないだけなのに。

これを言ったら、ナギは出て行ったりしない?

それが不安で仕方ないの。



「何か言いたいなら言えよ・・聞くから」


「ごめん。ナギ・・」


「え?」


ギンはキッチンの冷蔵庫からビールを取り出している。

多分こっちを見ながら。

私のナギに対する態度を。