もちろん両想いなのは幸せで。私だってギンの事好きなんだけど。

でも、罪悪感も半端なく出てくる。

こんな事してる場合じゃないのにって。

それに、もしかしたら帰るかもしれない私だ。

未練がましくなってしまうかも。

これが普通の恋愛だったらどんだけ幸せか。

2518年だもんね。ココ。



ベッドに横になって、目を閉じていたが視線を感じた。


「ん?ギン・・?」


至近距離でジッと私を見つめてる。

とんでもなく優しい顔してる。

充実に満ちている笑顔がそこにある。



「お前可愛すぎて。ずっと見てたい」


「は・・ぃ?///」


何を言ってるのこの人は。

顔から火を噴きそうです。


「恥ずかしいから見ないで」


「やだ。お前が眠るまで見てる」


「いやいやいや、見られてたら絶対に眠れないし。もともと寝つき悪いってのに」


「そう?じゃあもう一回する?」


「おやすみ!!!」



この男は!

ニコニコといつまでも嬉しそうだ。

私は不貞腐れた。

「もお・・知らないよ・・どうなっても・・」


「え?それって今後の話?」


「そうだよ・・」


「それは・・なるようにしかならねえだろ」


楽天家か!!


「俺はお前の傍にいたい。笑い合える生活が出来ればそれだけで幸せだ」


「私は・・・色々不安・・」



ぎゅっと後ろから抱きしめられ、私は自分の指をかんだ。


わかってる。

この人が真っすぐな性格だってこと。

でも色々考えてしまうんだ。

幸せを噛みしめる度に同じ大きさの不安がやってくる。



そんな思い詰めた私の頭をギンはナデナデと撫でてくれた。


「でもさ、今は幸せを感じてもいいんじゃね?俺とこうなるのは嫌だったか?」

「そんな事ない・・」

「そんな暗くなる事ねえって。大丈夫だよ。な?」

「ギン・・そう、だね」


きゅっとギンは私の指と自分の指を絡めてくれた。

こんなネガティブな私でごめんね。

ギン。