そうだ話を切り替えよう。

という作戦に出た。


「あ、そういえば」


「あ?」


「ギンのそのクビにつけてるの」


「ああ、これ?」


シルバーのネックレスだ。


「うん、凄くカッコいい。ずっとつけてたっけ?」


「プフフ・・」


ギンは私のわざとらしい会話にウケた様だ。


「お前、本当に臆病なやつ。まあそれも可愛いんだけど」


とギンは体を離した。


よ、良かった。

一難は去ったようだ。



「これは・・」


とギンはそのネックレスを外し、私の首にそれをつける。


「え?」


「お前の為に買ったやつ」


「えええええ!?」


驚きだ。

何この作戦。

ギンの癖に信じられない。

嬉しくないわけがない。

私は真っ赤になった顔を手で覆った。


「うそ・・だあ」


「はあ?嘘じゃねえ。お前にあげたいって思ってたんだけど、機会がなくて。ずっとつけっぱなしになってただけ」


「そ、それって」


にかっ

とギンはいたずらそうな八重歯を見せた。



「俺のもんだっていう証」




この男わっ///

でも素直に嬉しいと思う私も単純な細胞です。

さっきまであんなに怖い顔してた癖に!!卑怯者め。嬉しくて泣きそうです。