ジロリ。

ドキン。

睨まれたので体が跳ねた。

センリが見えなくなった後、解りきっていたがギンは不機嫌だった。


「ご、ごめん・・ギン・・つい反射的に突き飛ばしちゃって・・その」


「・・・。」


ムスッとしてる。ヤバい怖い。


「だって・・バレたら面倒だし・・あ、でも・・本当にごめん」


こんな時も私は下手くそだ。

残念すぎる。


「・・・。」


ズカズカとギンはリビングに戻った。

焦る私。

ギンの怒った顔は本当に怖い。

ビビりながらも私は空気を紛らわす事にした。


「あ、もうセンリ帰ったってクレハちゃんに伝えなきゃっ」

「駄目だ」


ぐいっ

ギンは私の腕を掴む。


「行くなよ」


「え?でも・・」


「取り込み中だったらどうすんだ」


「え?なんの?」


「鈍感」


無理矢理引っ張られ、ギンの胸板にすっぽりと収まってしまった。


ドキドキドキドキ


これナギに見られたら凄く大変なんですけどおおおお///