その後すぐに区長は警官達を連れて帰っていった。すんなりと。

カサネを置いて。


「ん?」


カサネが目を覚ますと、グルグル巻きにロープで縛られていた。


「ナニコレ!?やだーっ」


ゲシッ


「きゃんっ」


後ろからギンがカサネの頭を蹴った。



「ざけんな、クソかま。一生寝てろって言ったろ」


「ギン、暴言すぎるよ」


「止めんなセンリ。俺は今怒りがおさまらねぇ」


「はいはい、俺も悪かったよ」


「ぜってー許さねえからな!お前もカサネも!!」


「仕方なかったろ?他に言葉が出てこなかったんだから」



センリはため息をつくと、ナギの部屋に向かう。

センリの顔は疲れている様だ。


「ナギ?入るよ」