「こわっ怖いよおおおっ」


「すぐだから大丈夫だ」


ちびりそうなんですけどおおお(泣)

半泣き状態だ。

お空を飛んでるの。しかもギンの足に掴まれたまま。

自分は何も出来ない状況なんです。




ギンは家から少し離れた巨木の森に入った。

2018年では見た事もない大きな木。

ジ〇リの世界ですかここは!!というくらい大きな木々で出来ている森。



「ほら、ゆっくり降ろすぜ」


「へ、へいぃ・・」


情けない声にもなりますよ。

もう二度とごめんだわこの移動手段は。



一軒やすら建てられそうな大きな枝。

そこに私は降ろされた。

もうすぐ日が暮れそう。

夕焼けがジワジワして今にも消えそう。


「すご・・綺麗」


ナギと見た夕日は街の景色だったけど、ここは森の木の上だ。

遠くに山がそびえ立っている。田舎に帰った様な気分になる。

それはあまりにも美しく私の目に映った。


「星も出るとめちゃめちゃ綺麗なんだよな。夜になると」


「でた、ギンのロマンチック病」


「なんだよ病気扱いかよ」


「フフ・・」


顔に似合ってないところがまた面白いんです。