「・・・」

「ひっ・・」


奥のベッドに体育すわりをしているナギを見つけ、顔が引きつった。



「勝手に入ってくんじゃねーよ」



なんてこったあああ!!

ココが一番危険地帯だったのかあああ(泣)



「ごごご・・ごめ・・でもっ・・あの」


「失せろ。出ていけ」


「いや、でもっ」


出て行ったら最後。私の人生は監獄の様な場所で終わる。



「お、お願いします・・今は・・」


「は?知らん」



つーーめーーたーーいーー。


例えるなら氷山の一角よこの人。

冷たい上に尖ってる。ぶつかったらエライ目に合うよ。



「区長さんに見つかったら・・わたし・・わたし・・・連れて行かれちゃう」


「・・しるか。」


駄目だ。


全然憐れんでもくれない。


この世界で二日目にして大ピンチだ。

跪いて土下座して懇願した。



「ナギ・・お願いです・・ナギ様ぁ・・」



私の言葉にイラっとしたナギは、私の腕を掴みドアの方に向かう。


「いやっ!おねがいっ!!死にたくないっ」







絶対絶命です。