ギンは私の体を自分の膝の上に乗せた。


「そんな顔すんな。ごめんな・・」


「え・・」


ギンが真面目に謝ってきた。

素直に驚く。



「そうだよな。普通・・帰りたいよな」


「ギン」


ギンは寂しそうに私の胸に顔をうずめる。



「お前にはまだあっちに両親も友達もいるんだもんな・・」


でもギンは解ってくれてる。


「こんなあぶねえ世界なんかよりも・・」


ぼそりと呟いて。

そして静かになった。


しん・・。


ヤバい。もしかして相当落ち込ませてしまったか?