ズルり・・

と私はその場で倒れた。

痛すぎて動けない。


「ヒオリ!!」


「ごめ・・ごめん・・」


「ナギ・・」


泣きながら私を抱き上げてくれる。


「私こそ、ごめんね・・ナギはいつも私の事を一番に考えてくれるって・・知ってたのに・・突っ走っちゃって・・ごめん」


「ヒオリ・・俺・・マジで役立たずだ・・」


「そんなことない・絶対そんなことない」


「うぅ・・は、早く手当をっ」



それから私は段々意識が遠くなっていって、その場の記憶はそこまで。

いつの間にか自分の部屋のベッドに寝かされていた。

頭に包帯ぐるぐる巻きで。