「生きててもヒオリを苦しめてた癖に、死んでも苦しめて!いきなりまた現れやがって!
何回人を欺けば気がすむんだよ!!」
何!?何でそうなったのナギ!?
私がトキワ様のところに行っちゃったから!?
「・・・」
センリはジッとナギの様子を伺っているみたいだ。
そして低い声でぼそりと言った。
「殴りたければ殴ればいい。殺してもいい。そんな勇気がお前にあればな」
「なんだと!!」
「ずっと引きこもってた癖に、ようやく外に出たと思ったら感情任せでやりたい放題か。
まだまだ思春期の子供だな」
え、センリまでどうしちゃったの?
挑発的な発言だ。
「てめぇ・・・ヒオリになんて脅しやがった!」
「俺は彼女の事は記憶がないと言ったろう。ただ、俺が呼んだのなら本来の目的を叶えるために頼んだだけ。
王妃になると決めたのはヒオリだよ」
自分を正当化してきた。
センリっぽい。
ただその言葉はぐっさり私のハートに突き刺さりましたけど。
ズキズキして苦しい。
また過呼吸になったらどうしよう。
木刀を床に叩きつけ、怒りをぶちまけるナギ。
「ヒオリがなんでお前の言う事を聞くと思う!?少しでもちゃんと考えた事あるか!!」
「ナギ・・」
「何回裏切られても、お前の事をずっと好きだからに決まってんだろ!!」
「・・・」
センリは一度だけ私を見たが、すぐに目を背けた。
ナギ無駄だよ。だって今のセンリは、出会う前のセンリなんだから。
私の気持ちなんて届くはずない。
「だから俺が抹消してやる!ヒオリを解放してやる!!!やっぱり家族なんかじゃなかったってっ」
ブンッ!
と風を切る音がした。
「ナギ!」
ナギが木刀を振りかざした瞬間に私は咄嗟にセンリの前に飛び出した。
ガッ!!
「んっ・・」
鈍い音がして、私の後頭部から血が流れた。
「!!!」
ナギもセンリもその行動に固まった。
痛すぎて倒れそう。
でも、それでも、私はセンリを抱きしめたいんだ。
センリは驚いた声で私を呼んだ。
「ヒオリ・・」
ギュッとセンリを掴んだ。
放したくないとさえ思った。
私は言いたい事があるんだ。
「いいんだよ・・だって・・生きていてくれたんだよ・・それだけで・・私は幸せなんだから・・」
「!」
センリは目を見開き瞬きもせず私を見つめてくれた。
庇った私に相当驚いてたみたい。
何回人を欺けば気がすむんだよ!!」
何!?何でそうなったのナギ!?
私がトキワ様のところに行っちゃったから!?
「・・・」
センリはジッとナギの様子を伺っているみたいだ。
そして低い声でぼそりと言った。
「殴りたければ殴ればいい。殺してもいい。そんな勇気がお前にあればな」
「なんだと!!」
「ずっと引きこもってた癖に、ようやく外に出たと思ったら感情任せでやりたい放題か。
まだまだ思春期の子供だな」
え、センリまでどうしちゃったの?
挑発的な発言だ。
「てめぇ・・・ヒオリになんて脅しやがった!」
「俺は彼女の事は記憶がないと言ったろう。ただ、俺が呼んだのなら本来の目的を叶えるために頼んだだけ。
王妃になると決めたのはヒオリだよ」
自分を正当化してきた。
センリっぽい。
ただその言葉はぐっさり私のハートに突き刺さりましたけど。
ズキズキして苦しい。
また過呼吸になったらどうしよう。
木刀を床に叩きつけ、怒りをぶちまけるナギ。
「ヒオリがなんでお前の言う事を聞くと思う!?少しでもちゃんと考えた事あるか!!」
「ナギ・・」
「何回裏切られても、お前の事をずっと好きだからに決まってんだろ!!」
「・・・」
センリは一度だけ私を見たが、すぐに目を背けた。
ナギ無駄だよ。だって今のセンリは、出会う前のセンリなんだから。
私の気持ちなんて届くはずない。
「だから俺が抹消してやる!ヒオリを解放してやる!!!やっぱり家族なんかじゃなかったってっ」
ブンッ!
と風を切る音がした。
「ナギ!」
ナギが木刀を振りかざした瞬間に私は咄嗟にセンリの前に飛び出した。
ガッ!!
「んっ・・」
鈍い音がして、私の後頭部から血が流れた。
「!!!」
ナギもセンリもその行動に固まった。
痛すぎて倒れそう。
でも、それでも、私はセンリを抱きしめたいんだ。
センリは驚いた声で私を呼んだ。
「ヒオリ・・」
ギュッとセンリを掴んだ。
放したくないとさえ思った。
私は言いたい事があるんだ。
「いいんだよ・・だって・・生きていてくれたんだよ・・それだけで・・私は幸せなんだから・・」
「!」
センリは目を見開き瞬きもせず私を見つめてくれた。
庇った私に相当驚いてたみたい。