「だがお前も覚悟を決めたのなら、今から私に抱かれても文句はないな?」


ガクブルですけどいいんですか!?


「は・・・はぃ・・」


目を瞑り顔を背ける。


「これでは一方的過ぎるような気もするが・・徐々に慣れてくるだろう」


とトキワ様の右手が私の胸元に近づいた時だ。


コンコンコン!


と扉のノックが聞こえた。


「今取り込み中だ」


「も、申し訳ありません!しかしナギが、ものすごい剣幕でセンリの独房へ!!!ギンがナギを止めに向かったのですが・・」


「ナギが!?」



ガバッ!ガツンっ!!


「っ・・」


私はトキワ様の額に思いっきり頭突きをくらわしてしまった。


「ひゃあ!ごめんなさいっワザとじゃっ」


「・・・ったく。世話の焼ける」


とトキワはヒリヒリする額を撫でながらそこをどいてくれた。


そして乱れた私の服をピシッと整えてくれた。


「トキワ様」


「私も着替えたらすぐに向かう。先に行ってナギを止めよ。キレた若者は何をするかわからんからな」


「あ・・はい!!ありがとうございます!!!」



ぺこっ

と急いでお辞儀をして廊下へ飛び出した。


「こちらへ!」


「はい!」


兵士に促され私は廊下を駆け抜けた。