廊下を猛ダッシュで走っていたら別の兵士に驚かれ、すぐに捕まった。


「ヒオリ様、危ないですから走るのはおやめください」


「お怪我でもされたら大変です」


「ごめんなさい」



先生に怒られる小学生か私は。


と兵士に連れられてもと来た方へと歩くと、拘束されて歩かされているセンリを見つけた。


「センリだ!何処行くの?」


「・・お教えできません」


「え!?」


ワザと目を逸らす兵士達。

嫌な予感がする。


「お願い、酷い目に合わせないで」


「・・・王の命ですので・・」


「トキワ様の!?」


血相を変えて私は王の部屋を叩く。


「トキワ様!いますか!ヒオリです」


しん・・。

としていたが、返事が返ってきた。


「入れ」


「はい!」


センリに何をする気なんだろう!?屈強な兵士に連れられて・・。

酷い事なら止めなきゃ!