「俺はトキワ様の為にお前を呼んだらしいな」


「あ、うん・・」


静かに、感情のこもらない声が天井に響く。


その声に私はいちいちダメージを受けてしまった。


痛みを抑えるために、右手で胸を抑え耐えた。


「お前が俺を恨んでないんだったら一つ頼みがある」


「え?」


「トキワ様の傍にいてくれ」


ドキン


今日一で胸が痛くなった。


「俺の望みは日輪の平和とトキワ様だ」


「あ、ハハ・・変わってないね。というか、そか、それがセンリだもんね」


笑いで誤魔化すしかない。

そんな事を言われたら。



「前にも同じことを言われたよ・・センリに」


「・・・そうか。記憶が無くてすまない」


「ううん・・」



そうだね、センリはそれが全てだったね。


「わかった」


私は無理矢理笑顔を作った。


「じゃあ私からもお願いがあるんだけど」


私も意を決して伝えたい事があった。