玄関のドアを開くと、60歳くらいの男性と警察官らしき姿の二人、そしてカサネが立っていた。

この男はセンリ達の住む区の一番偉い人物だ。

わざわざ本人がやってきた理由とはなんだろうとセンリは首を傾げる。


「これは、区長さん？カサネまで。どうしました？」


センリが対応する。


「センリ君。今日ここにドロボーが入ったと、このカサネに聞きましてな」


「え？ドロボー？」



センリは首を傾げたが、ギンはそれを聞きカサネを睨みつけた。



「そんなハズは・・」


「私が見ました！ドロボーのオンナがここに居ました！！」



ドッキン！！！


キッチンに隠れていた私の心臓は今日一番で跳ねた。


ややや・・やばい奴じゃんコレーーーー！？



「カサネ・・」


「私の大好きなギンをドロボーしました」


「は？」


ギンの額には怒りの筋が浮き出る。



「だって、ギンはその人の事を俺のオンナだって」


ふぁっっきゅううううううううう（怒）

私はギンとカサネを脳内で刺した。



「馬鹿、あれは・・」

「絶対女です！」


好きな男の為に私を排除しに来たのだ。

カサネ。恐ろしいコ。