「センリ、お前は何処からやってきた」


「ギンの家です。自分の部屋で目が覚めて・・」


その言葉に目を見合わせるトキワ様とギン。


「目覚めた時の事を全部話してみよ」


「はい・・俺は自分の部屋のベッドで目が覚めました。でも、部屋の書類やバッグなど私物が全部なくなっていた。
不可思議に思いこちらへ来ました」


「それは嘘ではないな?」


「この命に賭けて。嘘ではありません」


「なんだよそれ・・」


ギンは奥歯を噛みしめセンリを睨んでいる。

またセンリもギンを睨み返している。


「俺の方が知りたい。何故、ギンがここにいる?」


「まだとぼけんのかよ!」


「ギンやめよ」


「しかし!」



トキワ様はセンリに確かめたい事があった。


「どうも会話が合わないが・・」


ギンとナギの事は覚えていて、私の事は知らないとセンリは言っているからだ。