ナギは悔しそうに涙を堪え、私のところへ来た。


「ヒオリ・・」


「ナギ・・私も何がなんだか・・」


私はナギの頭を撫でた。

ギンのげんこつの音はかなり痛そうな音だったから。

私だってナギと同じ。

冷静ではいられない。

だって、信じられる訳ない。

死んだ人がココにいるなんて。

生きてるなんて。