私の出る幕はない。

だって、誰?って言われてしまったから。

ややこしくさせてしまう。

私は一番奥にあった椅子にふらりとよろけながら座った。


意味不明すぎてついていけない。


皆の話を聞くことに専念した。


「今も一緒に暮らしているだと?」


とトキワ様はセンリに質問を返した。


「ええ、東の国で。ギンの家で。だから俺には何故ギンとナギがココにいるのかが理解できません。
第一、俺がトキワ様の側近だと言う事は教えた事はないのに」


「ふむ・・・」


それを聞いてギンとナギはさらに大きく目を開く。


「なんだよそれ、この前起きた事も忘れてる様な言い方・・・」


「この前起きた事・・?」


「とぼけんなよ!主犯だろ!?」


ギンはナギの口を塞ぐ。


「お前はややこしくなるから、黙ってろ」


「!!」


ギンにそう言われ、ナギは更に怒りを露わにした。


「黙ってられるか!センリが引っ掻き回した挙句、死んだと思ったら生きてた!?ふざけんな!!俺達は見てるのに!!」


「静かにしろ!」


ガツンっ


とギンはナギの頭を殴った。


「っ・・・」