「まずセンリの出入りしている研究所。これは考古学の研究だが。センリの他にも著名な学者が数人いる。
この者たちは時空転送に関する事を知っている可能性がある」


そうか、考古学者って言ってもセンリ一人でやっていた訳じゃないもんね。


「研究所は西と東に数個ある。ここを調べる」


皆それには頷く。

ツカサさんはとても真剣な顔で祈っている様に感じた。

そうだよね、一番帰りたい人だもん。


「あ・・」

と、私はふと街で合った女の人の事を思い出した。


話が途切れたらトキワ様にきり出そう。



「失礼します。一応、南と北の研究所があるかどうかも調べた方がいいんじゃないですか?」


とアサギさんが真っ先に口添えをした。


「そうだな。もしかしたら関与しているかもしれんしな。調べよう」


「ありがとうアサギ」


「ううん」


ツカサさんにお礼を言われて嬉しそうだ。