「まあ、この間の婚儀の儀式は最後まで果たしたし、実質お前は私の妃なのだがな」


さらっと言われた。


「ええええ!?そうなんですか!?」


「ああ、そんな大きな声で驚かなくとも・・」


流石に驚くよ。

叫ぶよ。

マジですか!?


「攫われたのも、儀式後の会食の時だったし」


「は・・」


確かに。


「この城の皆は、お前を王妃と思っているぞ」


「そ、そんな・・・でもこの前結婚は出来ないって言ったら」


「その件は今はいい。と言っただけだ。承諾した訳ではナイ。というかそもそも婚儀は終わっているしな」


いまいま詐欺や。

ギンやナギになんて説明すれば・・

いや、言えない。

墓場まで持っていくわ。うん。



固く決意した。